つづき
では、これらの味の可能性を高くするには、どのようなネルフィルターが望ましいのかと申しますと、大切なポイントは、生地と形と考えています。
はじめに生地について囁きます。
抽出の考え方でこの生地の選び方も変わると思われますが、ドリップというのは、自然現象を利用するわけです。
要するに、ハンドドリップでは、上から下へです。 そして、濃いコーヒーも薄いコーヒーも抽出でき、尚且つ、クリアーなコーヒーを抽出するという私の考え方は、最初の数滴の濃いコーヒーを抽出しはじめることで、色々な現象の対応の可能性を高くすると考えているわけです。
そこで、4つのパターンの生地の中から選ぶことになります。
まず内側が起毛している2つのパターンの生地ですが、なるべく濃いコーヒーを少量だけ抽出するのであれば、考え方もわかります。
しかし、量を多く抽出したい、また、薄いコーヒーを抽出したいといった場合は、限界を感じてしまいます。
要するに、抽出している最中に落ちる速度が遅すぎたり、溜まったりしてしまいます。
生地の外側が起毛しているとか、起毛していないとかという問題ではないようです。
内側の起毛が、上から下への自然現象に歯止めをかけているのではないかと考えられます。
次に内側も外側も起毛していない生地ですが、前者の2つのパターンよりは、目詰まりもなく、抜けも良いと考えられます。
しかし、今度は、抜けが良過ぎてしまいます。
先程も申し上げましたが、最初になるべく濃い数滴を抽出したいのです。確率を少しでも高くしたいのです。
であれば、数秒でもある限度までは逆に抽出をしないで保ちたいのです。
そして、最後の1つの外側が起毛していて、内側が起毛していない生地に辿り着くわけです。
最初は、濃い数滴を抽出し(保つ)、途中から抜けが良い(目詰まりしない)といった具合にです。
つづく
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- 2 心がけ
- 3 湯滴の形
- 4 お湯の温度
- 5 つづき
- 6 コーヒーにミルク?
- 7 つづき
- 8 お水
- 9 つづき
- 10 つづき
- 11 新セットメニュー
- 12 年末年始の営業時間
- 13 手縫いネルフィルター(ネルドリップ)
- 14 つづき
- 15 つづき
- 16 洋酒入り大人のコジロウジャム新登場!
- 17 ご挨拶
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