つづき
前回のお水のつづきですが、要するに目的が水の味を見分ける訳ではなくて、あくまでもコーヒーを抽出する作業が大前提な訳です。ですから、浄水器で濾した軟水であれば、さほど気にされることはないかと思います。(水の成分を気にしないという訳ではありません。)それ以外にも味に影響される部分(生豆、焙煎の考え方や技術、ミルの性能、抽出など)を探求し追求された方が、劇的に変化する可能性が高くなります。
次に少し視点を変えたお水について囁きたいと思います。
日本の飲食店では、普通着席すると注文していないのにお水が提供されますね。考えてみればサービスという言葉がイコール無料という表現を持たせてしまった1つの結果なのかもしれません。
では、本題です。
最初にお水を飲んで口内を綺麗にしてからコーヒーを飲むという人は、多くいると思います。しかし、飲んでいる最中に無意識にお水を何度も飲んでいることに気が付いたり、違和感を感じたりしている人は、少ないかと思われます。具体的に言いますと、コーヒーを飲んだら冷タンを持ちお水を飲む。そして、コーヒーを飲む。また、お水を飲む。その繰返しです。お客様の飲み方に口を出すつもりはないのですが、その過剰な行動が以外と目立つことがあります。まるでお水がメインでコーヒーがチェイサーのようです。
コーヒーというのは、色々と楽しめるポイントがあります。
例えば、焙煎した豆の香り、挽いた瞬間の香り、抽出したコーヒー、口に含んだ時の香り、カップのコーヒーが空になった時の香りなど。味もそうです。カップに注がれたコーヒーを直ぐ口に含んだ時の味、温度が下がった時の味、飲み干して時間がたってからの戻りの味など、その他沢山の楽しみがあります。要するにコーヒーは、空腹を満たすものではなく、自然に心に伝わってくる、そして、心を満たしてくれる可能性が秘められた液体なのです。そこの部分にお客様はお金を支払うということになります。無意識にお水を飲むという行動がお金を支払う価値を低くして、わざわざ損をしている人が沢山いるかもしれませんね。(けして、お水を飲んではいけないと言っている訳ではありません。)
つづく
過去の囁き
- 1 ごあいさつ
- 2 心がけ
- 3 湯滴の形
- 4 お湯の温度
- 5 つづき
- 6 コーヒーにミルク?
- 7 つづき
- 8 お水
- 9 つづき
- 10 つづき
- 11 新セットメニュー
- 12 年末年始の営業時間
- 13 手縫いネルフィルター(ネルドリップ)
- 14 つづき
- 15 つづき
- 16 洋酒入り大人のコジロウジャム新登場!
- 17 ご挨拶
- 18 移転のお知らせ
- 19 ゴールデンウィークのお知らせ
- 20 9月の営業時間のお知らせ
- 21 10月の営業時間のお知らせ
- 22 12月23日(土)と年末年始のお知らせ
- 23 ゴールデンウィークのお知らせ
- 24 年末年始のお知らせ
- 25 ゴールデンウィークのお知らせ
- 26 お盆中のお知らせ
- 27 年末年始のお知らせ
- 28 東京都緊急事態宣言